約 897,088 件
https://w.atwiki.jp/muramura3594/
-pspギレンの野望のセーブデータ改造・解析を行う同志により作成された、エディタ・セーブデータ・解析結果をまとめてあります。。 一番下の「ページ一覧」より、各ページに飛んでください。 編集はご自由にしてください。ただ、書き込みした後は、ギレン改造スレにその旨をカキコしてもらうと助かります。 改造ファイルをうpしたり、データ解析をしてくれた人、またエディタを作成してくれた人へのお礼をお忘れなく メニューの説明 セーブデータ解析 これまで、有志の方々によりセーブデータが解析されています。ここにはその努力の結晶をまとめて有ります。 改造セーブデータ・エディタ保管庫 ここには、エディタにより改造されたセーブファイルをうpしてあります。 エディタなど、ツール類もこちらにうpしてください。 【注意】ファイル改造要望などは、下のスレッドへお願いします。 関連スレ 【DDViewer】pspギレンの野望改造スレ【神】 http //game9.2ch.net/test/read.cgi/gameurawaza/1140497887/l50#tag62 【注意】 モンハンなど、他のソフトの改造に関するカキコ・質問はここでは扱いません。あしからず。 ■ 表示しているページを編集したい! ページ上の「このページを編集」というリンクや、ページ下の「編集」というリンクを押してください。 ■ その他にもいろいろな機能満載!! 詳しくは、FAQ・初心者講座@wikiをみてね☆ 分からないことは? @wikiの詳しい使い方はヘルプ・FAQ・初心者講座@wikiをごらんください。メールでのお問い合わせも受け付けております。 ユーザ同士のコミュニケーションにはたすけあい掲示板をご利用ください
https://w.atwiki.jp/nisemono_dj/pages/27.html
⇒攻略:通常ルート [のび太の家⇒学校(1回目)] @ネタバレ警告!&工事中 ⇒このページはネタバレ要素が満載のページです。もしネタバレに抵抗ある場合は[戻る]で前のページに戻ることをお勧めします。 ⇒この攻略ルートは『ドラえもんのび太のBIOHAZARD』の攻略ページを参考にしつつ、何回かプレイした『偽者さん』なりの考察で書いています。 [のび太の家・街] のび太の家2Fからスタート。 のび太の家の1Fの洗面所の籠にハンドガンの弾。 台所に向かうとイベントが発生。机の上に包丁。 玉子ゾンビは無視して外に出る。 外に出たら近くで倒れている警官の体を調べる。ハンドガン。 後は一本道。駐車場にいるゾンビの群れに気をつける。 途中で救急スプレーとハンドガンの弾。見逃しやすいので注意。 学校に入って少し進むとイベント。犬は無視して校舎の中に。 [学校:南棟1F] 女子トイレにグリーンハーブ。(2個) 上部の真ん中の教室、ロッカー内にハンドガンの弾。
https://w.atwiki.jp/poke_ss/pages/1591.html
9ページ目 ドラえもん「くそ、くそ、くそ!」 ドラえもんは空き地にいた。土管を殴って怒りを静めている。 ジャイアン「ドラえもん?」 ドラえもん「ジャイアン!大丈夫なの!?」 ジャイアン「なわけないだろ?のび太のヤローは?」 ドラえもん「出所して、パパを食べて、ママをかっ切った」 ジャイアン「よくわからんが分かった。のび太め許せない」 ドラえもん「あぁ。僕も覚悟を決めた」 ジャイアン「おい、その道具は」 ドラえもん「スモールライト。これであいつを小さくして、死なない程度に拷問する」 ジャイアン「手伝うぜ」 ドラえもん「ありがとう。次に行く場所は想像がつく。のび太くんはジャイ子と結婚するのがいやで殺したんだ」 ジャイアン「なに!?」 ドラえもん「そういう未来だった。けどのび太くんはしずかちゃんが好きなんだ」 ジャイアン「じゃあ次はしずかちゃんを!?」 ドラえもん「殺しはしないが静かちゃん家に行くだろう。結婚するために」 ジャイアン「けどしずかちゃんは断るだろ!?」 ドラえもん「今流行りの出来ちゃった婚をしってるだろ?のび太くんはしずかちゃんを妊娠させる気だ」 ジャイアン「そんなバカな」 ドラえもん「とにかく急ごう!」 次へ トップへ
https://w.atwiki.jp/nobita_in_pokemon/pages/303.html
前へ 『まずい、マンムーに有利なのがいない。 ここはクロバットで関係なくダメージを与えるしかないけど吹雪は必中だ。やられる可能性もあるぞ。 どうにかしてトドゼルガに毒を与えれば僕の勝ちなんだ。……でもここはクロバットで行くしかない!』 「クロバット、頼む!」 やむをえない様子でクロバットを出すスネオ。 「ヘドロ爆弾だ!」 「吹雪!」 ヘドロ爆弾を受けるもマンムーは倒れない。 だがクロバットもなんとか吹雪を耐え切った。 『よし! 何とかなった! 多分大丈夫だ!』 「クロバット、とんぼ返りだ!」 クロバットがマンムーに攻撃を当ててボールに戻っていく。 マンムーは崩れ落ちて、クロバットは手持ちに戻る。 『ここからは僕の計算通りに運べるはずだ!』 両者、新しいボールを構える。 「ガルーラ!」「ユキメノコ!」 二体のポケモンはすぐに動いた。 「ガルーラ、猫騙しだ!」 「!?」 ヒョウは驚いた様子でユキメノコにダメージを与えるガルーラを見つめる。 「特性きもったまか・・・」 「止めのギガインパクトだ!」 スネオの叫びに答えるようにガルーラは腕を振り回してユキメノコに向かっていく。 「やむをえないな。ユキメノコ、道連れだ!」 ヒョウの言葉にユキメノコはポーズを取ってギガインパクトを直撃する。 しばらくすると両者は動かなくなった。 状況は二対一。 スネオ有利のままヒョウ最後のポケモンを迎える。 「俺をここまで追い詰めるとは……成長したなスネオ」 ポケットからボールを取り出し相手に話すヒョウ。 「最後のポケモンを出して下さい。そこで貴方と決着をつける!」 「ああ……お前も決して慢心するなよ」 二人がボールを投げる。 出てきたのはクロバットとトドゼルガ。 「トドゼルガ、吹雪!」 「クロバット、どくどく!」 クロバットの牙がトドゼルガに食い込みそのままスネオの前に位置に戻る。 噛み付いた所の皮膚が紫色に変色していく。 攻撃を終えて離れたクロバットにトドゼルガの強烈な吹雪が飛ぶ。 クロバットは壁に叩きつけられそのまま地に落ちた。 観客席ロビー 「一対一か。スネオの最後のポケモンに全部は託されたってわけだな」 ジャイアンが状況を見つめながら呟く。 「スネオがどくどくを放った意味は最後のポケモンの耐久力に自信があるからかなあ?」 全員に問い掛けるのび太。 のび太の疑問に答えたのはドラえもんだった。 「いや、多分身代わり戦法を警戒してだと思う。僕はそれで負けたし」 「なるほど・・・。じゃあスネオの最後のポケモンは一撃の決定力が高いポケモンって言うことだね」 「身代わりを使われたら特性アイスボディと食べ残しで粘られるけど、 どくどくで先手を取れば毒のダメージが上回り身代わりする体力が無くなると言う事ね。」 しずかの答えに全員が頷く。 『でもおかしいわ・・・。ヒョウさんがそんな戦術を見落とすはずが無い。 それにあの人・・・最初から手を抜いてるように見える。まるで負けるために戦ってるような……』 しずかが考えているとスネオが腰からボールを取る。 そして、最後のボールを投げた。 「子供の交換報告は聞いていたが、やはりお前がタマムシでポリゴンを交換していたのか・・・」 ヒョウはそう言って前に居るポケモン、ポリゴンZを見る。 「ロケット団を倒すポケモンはロケット団が提供するポケモンで倒す! 僕が考えた最高の倒し方だ!」 「やっていることは『毒を持って毒を制す』と代わらないぞ」 スネオは言葉を無視して、ポリゴンZに技を指示する。 「ポリゴンZ、テクスチャーだ!」 命令を受けたポリゴンは姿を変えていく。 「トドゼルガ、身代わりだ!」 指示を受けたトドゼルガは身代わりを出す。 「氷タイプになったというのか・・・」 「これで霰の影響は受けない! 続けて悪巧み!」 「吹雪だ!」 吹雪を受けながらもポリゴンZは悪巧みを成功させる。 効果がいまひとつの吹雪は相手に大きいダメージを与えることは出来ない。 「自己再生で耐えつづけろ!」 回復を指示してポリゴンZが行動を始める。 トドゼルガの吹雪のダメージは全て回復していく。 膠着状態に陥る両者のポケモン。 そして、トドゼルガは吹雪を吐くことをやめた。 「もう毒も不味いでしょう。僕の勝ちだ!」 「身代わりは一回してある。俺にはまだ逆転の目が一つある」 「そんなの無い!」 ポリゴンが最後の身代わりを破壊してトドゼルガに向かう。 「絶対零度!」 トドゼルガが最後の咆哮をあげ、ポリゴンZに攻撃を仕掛けた。 観客席ロビー 「やべえ!」 「当たるな!」 「……」 必死に言う二人に対して黙っているしずか。 「どうしたのしずかちゃん?」 その様子を見てしずかに尋ねるドラえもん。 しずかは言葉に答えるか考える素振りを見せたが、口を開けた。 「ヒョウさんがこんな運に頼る戦い方するはずが無いのよ。 戦ったことのあるドラちゃんならわかるでしょう?」 しずかの言葉を聞いてドラえもんは目の色を変える。 「確かにそうだ! 彼は堅い戦術を取ってきた。 こんな運任せな戦い方・・・確かにおかしい!」 ドラえもんの言葉にジャイアンも意見を出す。 「それによ、そんなに耐久力が自慢ならここで眠ってくるはずだぜ! ロケット団は馬鹿じゃねえ。 こんなんまるで・・・」 ジャイアンは口ごもる。 口ごもったジャイアンの代わりに続きを言ったのはのび太だった。 「わざと負けるように戦っているように見えるね。 スネオも薄々気付いてると思うよ」 のび太の言葉を聞いて全員がモニターを見つめる。 全員の予想通り、運任せの絶対零度は外れてポリゴンZの10万ボルトが命中した。 画面が遮断されて言葉が浮かびだす。 『一回戦はキミ達の勝ち』と。 ヒョウがトドゼルガをボールに回収する。 「負けか・・・人生最後の勝負は呆気ない幕切れだな」 「ヒョウさん、どういう意味ですか?」 「そのままの意味だ。俺の姿を見ればわかるはずだが・・・」 「!?」 スネオはヒョウの姿が薄くなっている事に気がつく。 「まさか負けたら!?」 「お前達だけそんな条件だったら卑怯だろう。 ソラを抜けさせた意味をまだ理解していなかったんだな」 今までに見せたことの無い穏やかな笑顔を見せるヒョウ。 「何で!? 何で何だよ!? どうして!?」 スネオは泣きじゃくりながらヒョウを問い詰める。 「冷静に振舞えスネオ。勝者が泣くなんてみっともないぞ」 「でも!」 「俺みたいな悪人をどうこう思う前に自分のことだけ考えろ。 そうでなければ・・・いやこれは言う必要は無いな」 涙を服で拭いてスネオはヒョウに手を求める。 「握手。最後に握手を・・・」 「ああ、さらばだスネオ。後、しずかには言うなよ。 あいつの性格だとハルと戦えなくなってしまうからな」 手を握りスネオに言うヒョウ。 スネオはその言葉に無言で頷いた。 「さあ行け。俺の消える姿なんて見ないほうがいい。 俺達はお前達の勝利を祈っておくよ」 その言葉を聞いてスネオはワープゾーンに飛び込んだ。 消えていく自分の手を見てヒョウは笑う。 『スネオ、見事だったぞ。……しかし俺やハルは甘いがあの人達は厳しいからな……』 考えながらヒョウは腰を下ろす。 そうして消えていく自分の姿を見て腕時計に話しかけた。 「ハル、バレないようにやれよ。お前はバレやすいんだ。 この計画の意味をバレたらそこで終わりだぞ。だから悲しい演出を忘れるなよ」 言葉を言い終えて、ヒョウの姿は金色の一本の髪の毛のような物を落としてその場から消滅した。 決着 スネオ クロバットLV83 ニドキングLV79 マルマインLV79 ガルーラ LV77 ファイヤーLV86 ポリゴンZLV81 ヒョウ ユキノオーLV82 ポワルン LV80 オニゴーリLV80 マンムー LV82 ユキメノコLV80 トドゼルガLV85 一回戦スネオ○―×ヒョウ 二回戦しずか対ハル セキエイ本部 目を赤くしたスネオが扉から出てきた。 「スネオ!」 ジャイアンが扉から出てきたスネオに近づいていく。 「流石スネオ。有言実行だね!」 のび太が言葉を続ける。 「ああ……皆にバトンを渡したよ」 そう言うと、スネオは「疲れた」といってポケモンセンターの外に出て行った。 「……」『スネオさん、何か様子が変ね。それに、まるで泣いていたように目が赤い。まさか……』 しかし時間はしずかに考える暇を与えない。 あのアナウンスがまた鳴ったのだ。 『一回戦はキミ達の勝ち。次は『赤い恐怖』だよ、しずかちゃん』 男の言葉が終わるとアナウンスが鳴り終える。 「しずかちゃん、頑張れよ!」 「相手はあの女の人か……」 「だったら大丈夫だよ! 僕でも引き分けに持ち込めたんだから!」 全員は意見を言うがしずかは聞くふうでもない。 「しずかちゃん?」 「え? 何?」 のび太の言葉にようやくしずかが反応する。 「しずかちゃん、熱くね! 熱血勝利だよ!」 「違うわ、のび太さん」 スネオの時の反省を活かして言ったのび太だが、また反論される。 「あの人に勝つには・・・冷静にどれだけ判断するかよ」 のび太はしずかの言葉に俯く。 「心配しないで。私は負けないわ。必ずタケシさんにバトンを渡すわよ」 そう言うと、しずかは扉に触れた。 セキエイ高原 闘の間 しずかが辿り着いた先には赤いバイクスーツを着た女。 「あたしの所に来たんだねしずか。あたしはアンタが抜けるかとも考えたんだけどね」 「ハルさん……」 しずかの辛そうな表情を見ながらも無視してハルはボールを構える。 「構えなしずか。話し合いは無駄だよ」 「本当にもう無理なんですか。今からでもまた」 「無理だよ」 言葉を遮りハルは答える。 「もう、あたし達の道は別れてしまったのさ! さあ構えな! 戦う前に死にたくは無いだろ!」 「ハルさん……。……私はまだ、死ねません! だから、貴方を倒す!」 「ニドクイン!」「ギャロップ!」 二人の投げたボールからポケモンが姿を現す。 観客席ロビー 「二人の戦いは始まったのかい?」 戻ってきて、ソファに座り込むスネオ。 その目にもう赤い色は見えない。 「ああ、始まったぜ。ニドクイン対ギャロップだ」 ジャイアンはスネオの顔を見て安心したように溜息をつく。 「ギャロップ……あの人、また最初が同じだ。そして最初に日本晴れ。これは僕と戦った時と全く同じ」 「あの人は晴れ使いだからね。戦術は日本晴れから始まるのは当然なんだ」 のび太の疑問に答えるスネオ。 「だからバレてても最初に出すって事だね。ニドクインの理由はそれかな?」 ドラえもんの問いにスネオは頷く。 「でもハルさんは戦闘のプロ。これは勝つ為の捨て駒さ。次のポケモンからが本当の勝負だよ」 スネオが言い終えると同時に、地震を直撃したギャロップは倒れた。 『炎ポケモンだけなのかしら? いえ、あのハルさんがそんな甘いはずは無い。次は……』 「ナッシ―!」 しずかの考え通り、ハルがナッシ―を繰り出す。 『晴れてるということは相手のほうが速いはず……』 「ニドクイン、ヘドロ爆弾!」 「ナッシ―、サイコキネシス!」 しずかの予想通りナッシ―のサイコキネシスのほうが早く発動し、ニドクインを壁に吹き飛ばす。 壁に叩きつけられたニドクインは起き上がることはなかった。 『ナッシ―。相手の素早さはあの子よりは遅い。それにあの子はゴーストタイプ。 あの子を早々に出す必要がありそうね』 しずかは出すポケモンを決めてモンスターボールを投げる。 「行きなさい、ムウマージ!」 帽子を目深に被ったポケモン、ムウマージが登場する。 「あたしが知らない奴だねえ。さあどう攻めるのか見せてもらうよ!」 ハルは叫んで、顔の前で拳を握り締める。 「ムウマージ、シャドーボール!」 「ナッシ―、ソーラービーム!」 黒い弾を先に放つムウマージ。 だが一撃で倒すことは出来ず、ナッシ―の反撃を受ける。 しかしムウマージも一撃では倒れなかった。 「良い子よ、ムウマージ。さあもう一度シャドーボールよ!」 しずかの言葉に答えてもう一回黒い弾を作り出しナッシ―に向かって撃つ。 弾はナッシ―に直撃し、そのままナッシーは倒れた。 「やっぱり強いねえ。流石しずか、こうじゃなきゃ面白くないよ!」 そう言ってハルは三個目のボールに手をかけ、投げる。 出てきたのは手が青い薔薇と赤い薔薇の花に見えるポケモン、ロズレイド。 『ロズレイド。アタッカー……。ここは遺伝技も使えるこの世界のルールを逆手にとって!』 「ロズレイド、ヘドロ爆弾!」 紫色の爆弾を作り出し、ムウマージに向かって放つ。 その技を見てしずかは笑った。 『作戦通り!』 「ムウマージ、道連れよ!」 ムウマージはポーズを取って爆弾に当たり、崩れ落ちる。 それと同時にロズレイドも前のめりに倒れた。 観客席ロビー 「しずかちゃん、凄い……」 のび太が感心したように呟く。 「最初に対戦した時から半端無かったぜしずかちゃんは」 ジャイアンがのび太の呟きに答える。。 「いや、しずかちゃんは切り札の使い方が難しい。それに簡単にやられるほどあの人は弱くないよ」 二人の言葉に反論しながらモニターを見つめるスネオ。 「そうだよ、相手は幹部。油断したら負けるからね」 「二人ともどっちの応援してんだよ!」 ドラえもんの言葉にジャイアンが反論する。 「どっちにしろしずかちゃんが負ければ俺達は終わりだぞ! それを忘れたのかよ!」 「わかってるよ! 僕は冷静に状況を述べてるだけだ!」 「相手の考察も必要だ! こっちをべた誉めしても相手も見なきゃいけないって言ってるんだよ!」 「何だと、二人とも!」 「止めなよ!」 全員を止めたのはのび太だった。 「僕達には応援するしか出来ないんだ。見ようよ、二人の勝負を」 『ハルさんのポケモンはもう炎ばかりのはず。ミロカロスの出番ね!』 しずかはミロカロスでハルを封殺するよう決めていた。 ハルの切り札、ブーバーンは電気技も使えるポケモンだが それ以外の炎ポケモンは弱点を克服できない。 だからミロカロスを出すタイミングをブーバーンが出てくる前と決めていた。 しずかのレベルの高い二体は揃って炎が弱点。 ミロカロスで一気にブーバーンまで倒すつもりなのだ。 両者、モンスターボールを構えて投げる。 「ミロカロス!」「コータス!」 出てきたのはしずかの予想通り炎ポケモン。 しずかは思わずガッツポーズを取った。 『ここまで上手くいくなんて・・・この試合勝てるわ!』 「さあて指示しなよ、しずか。波乗りでも水の波動でも好きな技をね」 しかししずかの予定では焦るはずのハルは笑っているままだ。 「笑えるのもそこまでですよ! ミロカロス、波乗り!」 ミロカロスが波を起こしてコータスにぶつける。 コータスは一撃では倒れなかった。 『次のターンの波乗りでコータスを撃破して・・・』 もう勝った気分で次からの行動の勘定を始めるしずか。 しかし、しずかの淡い気分はハルの言葉によって崩壊する。 「あたしの水破壊はこいつなんだよ、しずか。じゃあね水ポケモン。コータス大爆発だよ!」 コータスは爆炎を巻き起こす。 だが、これはしずかの予想の範囲内だ。 『ええ、その可能性も考慮していましたよハルさん。コータスの攻撃力じゃミロカロスは倒れませんよ』 しずかの確信。 だが目の前に広がった光景はその確信を裏切る。 「! そんな……」 しずかの目の前には身体を伸ばしきって倒れたミロカロスが現れたのだ。 観客席ロビー 「大爆発の効果で防御半減は無くなったはず・・・」 スネオが冷静に状況を見つめる。 「そうだぜ! ミロカロスの防御力だったらそんな簡単に死なねえ。 相手は改造でもしてんじゃねえのか?」 「ロケット団は固体の改造を止めたんだ。その理由は今の幹部たちが好まないから。 残念ながらその答えは絶対に違うよジャイアン」 ジャイアンの言葉に反論するスネオ。 「アイテム、拘り鉢巻かな」 のび太の言葉にドラえもんが手を叩く。 「今日は冴えてるねのび太君。多分そうだよ」 「俺も気をつけなきゃな。敵でここまでアイテムを駆使してくるとはよ・・・」 ジャイアンの額に嫌な汗が浮かぶ。 「しずかちゃんはきつくなった。フシギバナとフリーザーは炎に弱い。 ミロカロスは余りにも痛いよ、しずかちゃん」 スネオが呟く。 「しずかちゃんの手持ちは3、相手は2。でもあのブーバーン強いから・・・」 「まだ勝負はわからないんだね」 ドラえもんの言葉に全員は溜息をついた。 「ペルシアン!」「ワタッコ!」 両者のポケモンが出るが、しずかは気が気でない。 冷静なしずかにしては珍しく出す順番を間違えたからだ。 「ラッキーだねえ! ワタッコ、日本晴れ!」 「ペルシアン、燕返し!」 この勝負は単純にスピード勝負となり結果、ワタッコに軍配があがった。 『まずい、まずい、まずい、まずい。このままだとハルさんに負ける・・・。 いえ、もう負けたわ。この状況、ワタッコをフシギバナで倒しても……』 頭ではわかっているしずか。 だが諦められない。 まだ諦めるわけにはいかないから。 「フシギバナ!」 『もう私のポケモンを信じるしかない!』 「ワタッコ、燕返し!」 「フシギバナ、ヘドロ爆弾!」 ワタッコの攻撃がフシギバナに直撃するも大きいダメージではない。 しかしそのダメージは計算し尽くされたダメージだ。 次のブーバーンに確実に一撃で倒させる為の。 しずかは自分の筋書きを崩されたことを悟っている。 もう負けが確定しているのだと言う事も……。 フシギバナから放たれた紫色の爆弾は見事に当たる。 その結果、ワタッコは倒れるがそれを見ても 自分の勝ちは無いことを気付いたせいか笑顔は無い。 しずかにもう策は無かった。 「やるじゃないか、しずか。あたしの最後のポケモンを出させるとはね!」 投げて出てくるのはハルの相棒、ブーバーン。 『運に頼るしかない・・・。先制の爪、発動して!』 「フシギバナ、地震!」 「ブーバーン、火炎放射!」 しずかの願いは運良く叶い、先にフシギバナが行動して地面を揺らす。 だが致命傷に至るほどではなかった。 一方、ブーバーンの攻撃はフシギバナを確実に仕留める。 一対一、しずかの最後のポケモンはフリーザー。 決着の行方はお互いに最後のポケモンが決める。 『ブーバーンの速度は……フリーザーより速いわ。おまけにハルさんのはスピード仕様。 吹雪で耐えるか、耐えないかの勝負……』 しずかは最初から手にもっていたボールを投げる。 出てきたのは伝説の三匹の鳥の一羽、フリーザー。 熱さを微塵とも感じないその様子は流石伝説といったところか。 「最後がそいつか……。アンタも運が無いねえ」 ハルは勝ちを確信している。 しずかも負けを確信している。 だが諦められない。 まだ……生きる事を望むから。 『だから……運任せでも! お願いフリーザー!』 「吹雪!」 「オーバーヒート!」 ブーバーンの一撃はフリーザーを一撃で持っていくほどのものだった。 だがフリーザーは倒れない。 持たせていた炎半減の実のおかげだ。 フリーザーの吹雪がブーバーンに命中する。 しかし、ブーバーンは倒れなかった。 「負けだね、しずか。残念だけど……ね」 しずかはもう泣いていた。自分の弱さに。 自分のせいで皆が死ぬこと。 自分もここで死ぬとはいえもう泣くことを堪えられなかった。 「いや……運がいいねえしずか。アンタの勝ちだよ」 ハルの言葉にしずかは驚く。 『何で? あの状況で勝てるはずは……』 しずかは涙を拭いて前を見つめる。 その目には凍っているブーバーンが映った。 観客席ロビー 「やったぜ! 運とはいえもう心の目、絶対零度でしずかちゃんの勝ちだ!」 「やったね、のび太君! スネオ!」 ドラえもんとジャイアンが大はしゃぎしている中、食い入るようにモニターを見つめる二人。 そしてモニターを見ていたスネオが呟いた。 「おかしい、ありえない」と。 のび太もスネオの言葉に頷いて同意する。 「何でだ? あの人は何でああしてるんだ? 火炎放射を言うだけで勝ちなのに」 「どう言う事だよ二人とも!」 ジャイアンが叫ぶ。 「これを見てもまだおかしいと思わないのか?」 スネオは二人にモニターを指差して言う。 そして、二人は指差されたモニターを見る。 「おかしい所だって?」 今はフリーザーが心の目を打って、ブーバーンの氷が溶けなかったところだ。 日差しが強くて眩しいがこれらの様子を見逃すほどではない。 「おかしい所なんてねえよ!」 ジャイアンはわからなくて怒ってきてるようだ。 その様子を見て、スネオは一つ溜息をついて彼等の疑問に答えた。 「何で凍ってるんだ? 日差しが強いんだぞ。凍るはずが無いじゃないか」 スネオの答えに二人がようやく気がつく。 最もおかしい点に。 「負けたいのか……? なめてるのか、しずかちゃんを!」 7個あったモニターの一つを拳で壊して、のび太が激昂する。 のび太の様子を見てスネオは重い表情で語った。 彼らも命をかけていることを。 「だからあの人の性格を考えるならしずかちゃんに消えて欲しくないからしてるんだ。 例え自分の命と引き換えでも……。ヒョウさんがそうだったようにね」 「スネオ……気付いてたのか?」 ジャイアンの問いにスネオは涙を浮かべながら笑う。 「僕が気がつかないわけ無いだろう。僕の師匠の最後の方法ぐらいさ。 あんな負け方ヒョウさんじゃありえない。彼は眠って寝言で絶対零度を打ってくる。 そしてしずかちゃんも薄々気付いてる。ハルさんがわざとああやっていることも。 ハルさんが死ぬことも。全部わかってるんだよ! 僕達はロケット団の仲間だから!」 泣きながらスネオが叫ぶ。 「じゃあ、あいつも次で最後なのか……」 ジャイアンが神妙な顔つきで俯く。 「安心しなよ、カイさんは決して手を抜かない。ソラのこともあるから……ソラ? そうかソラだ!」 スネオが頷きながら、髪をかきあげる。 「ソラって、最後の女の子の事?」 ドラえもんがスネオに聞く。 「ああ、そうだよ。多分ソラが出木杉を誘拐したんだ。ソラはカイさんのために何でもするから……」 「じゃあ出木杉は無事って事?」 「ああ。ソラの性格だと多分出木杉に危害は無いよ」 のび太に答えたスネオがモニターを見つめる。 全員の目にはまだ二人のポケモンが見える。 「おい! しずかちゃん動かないぞ!」 「気付いたならしずかちゃんも攻撃できないんじゃ……」 「しずかちゃん!」 「二人とも優しすぎるんだよ……このままじゃ決着は着かないよ」 全員はしずかの戦況を見つめる。 ただ見つめる事しか出来ないから……。 「何を躊躇してるか知らないけど、さっさと絶対零度を撃ちなよ。もうそれでアンタの勝ちだよ」 ハルは笑う。 だがその笑いもしずかには嘘に見える。 もう全部気付いてしまったのだ。 「ねえ……ハルさん」 「なんだいしずか?」 涙を拭いて話すしずか。 「何でわざと負けるんですか? 私の命が惜しいからですか?」 「凍ったのにわざとも何も無いよ」 「いえ、わざとです。この天気では凍りませんよ」 その様子を見てハルはしずかに笑いかける。 「ふうん、そんな顔でも冷静だねえ」 ハルは指で音を鳴らす。 そうすると凍っていたブーバーンは何も無かったように動き始めた。 「で、どうすんの? アンタがこのターン何もしなかったらあたしの勝ちだよ? まさか自殺志願者なのかい、アンタ?」 ハルは笑っている。 ずっと、ずっと笑いつづけている。 「自殺志願者は貴方でしょう? 私に負けたら死ぬんでしょう、ハルさんは」 「! 気付いたのかい……」 「ええ、スネオさんが泣いてたから」 ハルの顔から笑顔が消える。 「男は泣くな。そう言われなかったのかねえ? ヒョウの躾も甘いね」 「今からでも無理なんですか? 私は貴方を」 「甘えんな!」 泣くしずかに激昂するハル。 「そんな考えなら私はアンタを生かそう何て思わないよ! アンタはロケット団に入って何を学んだ? 私の屍を越える気でやってきたんじゃなかったのか! さあ言え! 終わらせろ!」 ハルの叫びにしずかは涙を拭く。 そして……フリーザーに最後の命令を下した。 「……フリーザー……絶対……零度」 しずかの言葉に答えてフリーザーは攻撃を開始する。 フリーザーから冷気が発せられ、その冷気を受けたブーバーンが倒れていく。 「終わりだね……」 ブーバーンをボールに回収して、ハルはしずかに近寄っていく。 しずかは泣き崩れてもう立てない。 ハルはしずかの頭を撫でながら優しく語り掛けた。 「泣くなよ、しずか。まだ終わりじゃない。アンタには応援があるだろう」 「……ハルさん」 しずかは涙を零しながら手を握る。 「さあ行きな。もう後ろを振り返るんじゃないよ」 しずかは気付いた。 握っていた手がもう消えかけているのを。 それを見て、しずかは首を横に振る。 「もう少しだけ……このままで」 「しょうがないねえ……」 ハルはしずかの涙を受け止める。 だがその時間は長くない。 もう色がほとんど見えなくなったのだ。 「もう、消えるね。さよならだよ……しずか」 「……さよなら……ハルさん」 ワープゾーンに飛び込むしずか。 飛び込む瞬間に涙が零れ落ちた。 「泣きすぎだよ、しずか」 ハルは笑いながら手で涙を拭く。 『ヒョウ、これで満足かい? あたしなりに頑張ったよ。だから後はあの人たち次第だよ』 そう考えながら彼女はその場から消滅した。 彼女が居た場所には赤い髪の毛のような物が一本残っていた。 決着 しずか フシギバナLV83 ニドクインLV78 ペルシアンLV78 ミロカロスLV80 フリーザーLV86 ムウマージLV80 ハル ギャロップLV82 ナッシー LV80 ロズレイドLV80 コータス LV80 ワタッコ LV82 ブーバーンLV85 二回戦しずか○―×ハル 三回戦ジャイアン対カイ セキエイ本部 しずかは扉から出てくると、すぐに外に駆けて行った。 「しずかちゃん!」 しずかを追うのび太。 「待って、二人とも!」 「待ちなよ」 二人を追おうとしたドラえもんをスネオは静止する。 「しずかちゃんならのび太に任せればいいさ」 「でも」 「何だ、ドラえもん。俺様の応援はしないのかよ!」 ドラえもんは言われて気がつく。 次はジャイアンで二人は関係ないことに。 「……そうだね。しずかちゃんはのび太君に任せようか。ジャイアン、頑張ってきてよ」 「おう! 必ず勝ってくるぜ!」 ジャイアンはそう言って扉に触れた。 『次はロケット団副首領ってあれ? 扉が勝手に作動してるよ』 「もうジャイアンは行ったよ」 アナウンスに律儀に答えるドラえもん。 『馬鹿だなあ。設定はまだ炎の間だよ……まああっちからのワープで変えるか』 男の言葉が終わるとアナウンスが途切れる。 「流石のあいつもジャイアンの破天荒さには勝てないみたいだね」 「はは、そうだね」 そう言って、スネオが立ち上がる。 「トイレに行ってくる。ここは頼むよドラえもん」 「わかった。ここは僕が見とくよ」 スネオの姿が見えなくなると、ドラえもんは誰にとも無く呟いた。 「そっちの状況はどう、D?」 『予定通りだよ、オリジナル』 セキエイ高原 霊の間 ジャイアンが辿り着いた先には黒いスーツを着込んだ男。 「あいつらめ……。手を抜いたな……」 「愚痴を言うなよ。義理に生きるのは日本男児のあるべき姿だろ!」 溜息をついてカイはジャイアンを見つめる。 「一つ言うが……ハルは女だぞ」 「例えを言ってみただけだぜ!」 「……」『やはりこいつは馬鹿だ……。何故俺はこんな奴と戦おう等と思ったんだ?』 カイは大きな溜息をつく。 「……もういい、さっさと始めるぞ」 「おうよ!」 「ヌオ―!」「モジャンボ!」 両者のポケモンが姿を現す。 「草タイプ……。俺対策は万全と言う訳か」 「何時までも馬鹿なままの俺じゃねえぜ!」 「……」『自分が馬鹿と言う自覚はあったのか……』 カイは溜息をつく。 「……もういい。ヌオ―、雨乞いだ」 「させるかよ! パワーウィップだ!」 お世辞にも早いとは言いにくいポケモン同士の対決だが、 わずかにモジャンボのほうが早い。 そのスピードの差は雨を呼びきる前にヌオ―を倒すには充分だった。 「へへ、雨は呼ばせねえぜ!」 倒れたヌオ―を見てジャイアンは笑う。 「草対策の登場か……。というかこんな奴で対策になるとはな。 もう少し早い草タイプを選べばいいものを……」 カイは文句をいいながらボールを投げる。 出てきたのはパルシェン。 「結局水タイプじゃねえか! 代わらずパワーウィップだ!」 「冷凍ビーム」 やる気の無い言葉を受けて発射されたパルシェンの冷凍ビームはモジャンボに命中した。 モジャンボはパルシェンの攻撃を受けて呆気なく崩れ落ちる。 「氷技か! 畜生! 予想が外れた!」 モジャンボを回収して悔しそうにうめくジャイアン。 「ほう? では何を持たせていたんだ?」 「炎半減の実だ!」 ジャイアンの言葉を受けてカイは呆然とする。 「……」『……水使いの俺に大して普通はしない選択だろう。こいつ馬鹿すぎる!』 目の前に居る馬鹿(ジャイアン)を見てカイは溜息をつく。 「もういい。次を早く出してくれ……」 「何でお前が落ち込んでんだ? まあいい。次はお前だ、サンダー!」 ジャイアンが出したポケモンは切り札、サンダ―。 鳴り響く雷鳴。 切り裂くような叫び声。 ひしひしと伝わる威圧感。 全てはサンダーのためのステージであるかのように感じさせた。 「サ、サンダーだと……」 状況に驚くカイ。 『俺の天敵……。こいつは早く片づけないとまずいぞ!』 いかに相手が馬鹿でも、持っているポケモンがポケモン。 油断する事は出来ない状況だ。 「サンダー、十万ボルトだ!」 「パルシェン……いや、いい」 指示することなくパルシェンは攻撃に命中する。 電撃を受けたパルシェンを見ることも無くカイはボールに戻した。 「てめえ! 最後までポケモンに指示ぐらい出してやれよ!」 「……無駄とわかっている攻撃動作でこいつ自体が戦えなくなったらどうするんだ? 攻撃動作中に弱点の攻撃を受けたりしたら技恐怖症になったりするんだぞ。 俺なりにポケモンを心配した行動だが……文句があるのか?」 それを聞いて言葉に詰まるジャイアン。 「ふん。では勝負再開だ!」 カイが次に出したのはランターン。 勿論電気対策として用意していたポケモンだ。 「ちっ、やっぱり持ってやがったか」 「ほう、今回は読んでいたのか」 カイが感嘆の声をあげる。 「スネオから聞いたんだよ! あいつはやっぱりいい奴だぜ!」 「……」『自分で考えつかないのか……』 目の前に居る馬鹿にとりあえず『お前の頭に何が入っているのか』と問い詰めたい。 だが理性を最大限に活用して、カイはその衝動を堪える事に成功した。 「雨乞いだ」 「とんぼ返り!」 雨を降らすランターンに攻撃を加えてボールに戻るサンダー。 「なるほど……スネオめ、考えているな」 「これは自分で考えたんだよ! さっきのスネオの対戦を参考にしてな!」 カイの言葉に憤るジャイアン。 「人の戦術を参考にする……珍しく賢いじゃないか」 「珍しくとか言うんじゃねえ!」 「早く次を出せ」 憤るジャイアンを無視してカイは言葉を出してジャイアンを睨む。 その睨みにジャイアンは気圧されてしまった。 「も、勿論決まってんだろ! 電気には地面、ダグトリオだ!」 焦りながらも正しいボールを投げる事に成功したジャイアン。 その様子を見てカイは状況を考える。 『……さてどうするか。ここからは……』 ダグトリオは地震を使ってランターンに攻撃したが致命傷でも何でもない。 逆にランターンの波乗りはダグトリオを一撃で仕留めるほどの威力があった。 攻撃を受けたダグトリオはその場で動かなくなった。 カイは上手く戦う方法を探る。 ジャイアンは今の状況に満足していた。 セキエイ高原 本部外 「しずかちゃん!」 のび太は走ってしずかを追いかけた。 しかしのび太の足の遅さは天下一品。 簡単に姿を見失ってしまった。 「何処に行ったんだろう……?」 考えるのび太。 『持っているポケモンはフリーザーだけど他の町に空を飛ぶはずは無い。 まだ回復してないからHPが少ないフリーザーだけじゃ無理はしないはず……。 じゃあ僕が見落としたか……いや、多分……あそこに』 のび太は考え付いてリザードンを出す。 「リザードン! セキエイリーグの屋根の上に行くよ!」 そう言ってリザードンに飛び乗るのび太。 言葉を聞いたリザードンは高く飛翔した。 「しずかちゃん」 のび太の予想通りしずかは屋根の上にいた。 だがしずかの様子はのび太の考えている物とは違った。 目に涙の後は見えるが、少なくとも今は流してはいない。 それにどこか遠くを見ているかのようにボーっとしている。 「しずかちゃん!」 のび太の言葉にようやくしずかが反応する。 「のび太さん……。何か用?」 そう言ってしずかはのび太を睨みつける。 「隣に座るよ」 のび太は屋根に腰をおろす。 二人の語り合いが始まった。 「何か用があるのかしら? 無いなら一人にして欲しいんだけど」 「ジャイアンの応援に行こうよ」 のび太は用件を伝える。 「私はまだいいわ……。一人にしてくれない?」 そう言って手袋を嵌めるしずか。 その手袋は赤い。 「? しずかちゃんそんな手袋持ってたの?」 見覚えの無い物を見てのび太は思わず聞く。 「これ? ハルさんがくれたのよ……『お揃いだから』って言って。 私が彼女と一緒に色々な事をやってきた時ね、 『もし離れても、これを見て思い出しな。これがある限りあたしはアンタの味方だ。 敵が誰でも迎えにいってやるよ』って渡してくれたの」 言葉を終えるとしずかは笑顔を見せようとする。 「そう。あの人にそんなとこあったんだね……」 のび太のイメージではやたら強い敵としてのイメージ、 そしてめんどくさそうに心配などしない人というイメージだった。 『でも……あの人、やっぱり僕達より年上なんだな』 のび太はハルへの考えを改める。 「ハルさん……何で……」 手袋を掴んで泣き始めるしずか。 泣くのを堪えていたのだろう。 泣いているしずかの肩に、のび太は優しく手をかける。 「しずかちゃん……頑張ったね」 のび太がそう言うと、しずかはのび太の胸にすがりついた。 のび太は顔を赤くしながら幸せな時間を堪能した。 しばらくするとしずかがのび太の胸から顔を離した。 「ご、御免なさい、のび太さん」 幸せなのび太はしずかの言葉を聞ける様子では無い。 「のび太さん?」 「え? あ、ああ、何?」 ようやく気がついたのび太がしずかに尋ねる。 「私を呼びに来てくれたんでしょう? ありがとう」 しずかは笑顔で頭を下げる。 「いやいや、別にいいよ。さあ、ジャイアンの応援に行こうよ!」 「ええ!」 二人はポケモンを出し、『空を飛ぶ』で下に降りていった。 セキエイ本部内 「二人とも!」 帰ってきた二人を見てドラえもんは声を出す。 「心配かけて御免なさい」 頭を下げるしずか。 様子はもう元通りだ。 「ジャイアンの状況はどう?」 「三対三。僕の見立てではサンダーを持っているジャイアンが有利かな」 のび太の問いに答えるスネオ。 「そうなの……。タケシさんそんなに強いの?」 「僕としずかちゃんよりは圧倒的に強い」 しずかの問いに即答してスネオは髪をかきあげる。 「このままいけば……勝てるかもしれない。カイさんに」 次へ
https://w.atwiki.jp/nobita_in_pokemon/pages/229.html
今度はジャイアン。 -- 某書き手 (2007-01-28 12 19 03) あれ?のび太消えました? -- 某書き手 (2007-01-28 12 19 47) 絵板のバグかなにかの様子、ちなみにのび太のは自分が保存させてもらったんで大丈夫 -- wiki補佐 (2007-01-28 12 44 17) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/nobita_in_pokemon/pages/227.html
前へ デボン・コーポレーションの御曹司で元ポケモンリーグチャンピオン。 ダイゴの静かな中に見え隠れする威圧感に、さすがのアスナも動揺を隠せない。 「厄介な奴が現れたわね。しかしこのグラードンに勝てるかしら?」 ダイゴはフライゴンを自らの傍に呼び戻す。 「さて少しだけ頑張ってもらうよ、フライゴン」 「2対1でいいのかしら、後で負けた言い訳にされちゃたまらないんだけど」 アスナはユレイドルとグラードンで牽制する。 しかしダイゴは顔色一つ変える事無くその言葉を受け流している。 その態度に気分を害したアスナは無言で2体のポケモンを促す。 それに呼応してユレイドルのソーラービームとグラードンの大文字が発射された。 光と炎が混ざり合い、我先にとフライゴンに炸裂する。 「ふん、他愛もない」 そう言うアスナの余裕の笑みも、その直後に砂煙から見える光景にかき消される。 「アスナ君、力押しの戦い方でチャンピオンを倒せると思っているのか?」 フライゴンが展開した防御フィールドが全ての攻撃を弾いている。 「ちっ……まもって攻撃を防いだのね。しかしこちらの攻撃は途絶えることはないわよ」 守るは連続で出すとその成功率は落ちてしまう技だ。 次の攻撃は防げない。 二回目の大文字とソーラービームがチャージされ、即座に発射される。 しかしダイゴは全く動じない。 「単調な攻撃だ……甘いな」 フライゴンはその身を地中に沈め、攻撃を回避した。 「次はあなをほるで逃げたっての……チャンピオンの戦い方ってのは その場しのぎの逃げの一手なのかしら?」 アスナが笑う。 そう、このターンの攻撃を回避したとて、 次に地中から現れれば無防備な姿を晒すことになる。 その時点でアスナの勝利だ。 2体のポケモンはその瞬間を逃すまいと攻撃態勢で構えている。 地中がわずかに盛り上がった。 『来る!』 アスナがそう思った瞬間、フライゴンが地中から飛び出し、グラードンに突撃する。 ダメージを受けたグラードンは思わず怯んで攻撃をやめてしまう。 「グラードン、何をしてるの!」 「王者の印の効果があったようだね。まぁグラードンの攻撃は受けるつもりだったが」 しかしユレイドルのソーラービームの照準はフライゴンを完全に捉えていた。 「けどソーラービームは直撃ね、吹き飛べっ!」 しかしアスナのその歓声を無視するかのように ユレイドルはソーラービームのチャージを続けている。 「そんな馬鹿な……チャージが終わっていないなんて!」 アスナの疑問にダイゴが答える。 「私が何の策もなく時間を稼いでいたと思っているのかい?」 ダイゴの背後で爆発が起こる。 その爆風の中から現れたのはなんとレックウザとボーマンダ。 「ナギのレックウザ……まさか!」 そう、レックウザの特性はエアロック。 全ての天候による効果をリセットしてしまうのだ。 ナギも目の前の状況を見て苦い顔をする。 「ここは…アスナのところまで誘導されたというの」 伝説のポケモンは互いがその特性を侵し合う存在、 だからナギ達もわざわざ離れて戦っていたのだ。 ジャイアンがダイゴの元に駆け寄る。 「ダイゴさん、作戦大成功だぜ!」 「ご苦労さん、タケシ」 ナギとアスナは合流し、二人の前には3体のポケモン。 対するジャイアンとダイゴはボーマンダとフライゴン。 「3対2、天候をリセットしてもそちらの不利は変わらないようね」 アスナの言葉にニヤリとするジャイアンとダイゴ。 「3対2?違うぜ、こっちも3人だ!」 ジャイアンの声と共に空から現れたのは流線型の美しいフォルムの赤白のポケモン。 ダイゴ達の背後から現れたのは…… 「3人目は僕だっ!」 「の、ノビタ!!」 対峙する6体のポケモン。 まず先に動いたのはダイゴのフライゴンだ。 「グラードンにすなをかけろ!」 フライゴンが砂を巻き上げ、グラードンの目をつぶす。 「まもる、あなをほる、すなかけ……完全にサポートに特化してるわね」 アスナは憎々しげに睨みつける。 グラードンの大文字は命中率に若干の不安があるのだ。 そして地震は彼らのポケモンに通用しない。 残る技は眠ると噴火しかないのだ。 続いてジャイアンのボーマンダが行動した。 「レックウザにドラゴンクロー!」 ボーマンダのドラゴンクローがナギのレックウザに命中する。 攻撃を受け、激しくのたうちまわるレックウザ。 「ど、どういうこと?」 ナギが焦るのも無理はない。 なぜかそのダメージ量が最初の遭遇時に食らった一撃よりかなり大きいのである。 『何かがおかしい』 アスナもレックウザの苦しみ様を見て何かがおかしいことに気がついたようだ。 しかしそれを考える間もなく、のび太のラティアスが波状攻撃をかけてくる。 「よし、トドメのりゅうのいぶきだ!」 ナギのレックウザが身構える。 いくら効果抜群とはいえ、竜の息吹のダメージなら なんとか耐えることができるはずだ。 これを耐えれば、後はこちらの圧倒的な攻撃力で 敵の主力であるラティアスを撃破してしまえばいい。 しかしナギの計算は脆くも崩れさった。 ラティアスから放たれた衝撃波は その一撃でレックウザの体力を全て奪ってしまったのだ。 「きゃああああああっ!」 乗っていたナギごとその巨体が落下していく。 瀕死になったレックウザはマスターボールに格納され、 体を横たえるナギだけが取り残された。 「ううっ……竜の息吹があんなに攻撃力があるはずないわ……」 伝説のポケモンの1体であるレックウザがわずか1ターンで撃破されてしまった。 「対策さえしていれば例え伝説のポケモンというど、どうということはない」 ダイゴは諭すように言い放った。 レックウザが撃破されたことで再び日照りがその場を支配する。 しかし、たとえソーラービームが連射できたとしても この不利な状況と不可解な謎は変わらない。 『ここはツツジに任せて、一旦退却すべきね』 アスナはナギに目配せすると、グラードンに地震を命令する。 「うわぁっ!」 ポケモン達は浮遊しているので影響はないが、 のび太達はその揺れの凄まじさに一瞬注意を逸らしてしまう。 その隙にアスナとナギはいずことなく姿を消してしまった…… 目覚めのほこら。 最深部にいるのはヒースとの戦いを回避したツツジ。 目の前には人ひとりが通れるほどの穴があいている。 「静かになったわね……どうやら他の女達は全員失敗した、ということかしら」 しかし賢明な出木杉はさらにもうひとつ手を打っていた。 ツツジのポケモンでルネの地盤を破壊するという最後の作戦だ。 その為にレジスチルとレジアイスはすでに街の東西の地下に潜らせてある。 「さて、景気よく吹き飛ばしてフィナーレとしましょうかしら」 しかし、2体のレジ系ポケモンが掘った穴から二つの光が現れ、 ツツジのボールに収められてしまう。 「レジアイスとレジスチルが瀕死になっている……」 さっきのは2体のポケモンが倒され、戻ってきた光。 「ふふふ、ボクはルネジムでの不自然な撤退からずっと君をマークしてたのさ……」 「……誰かしら?」 穴から現れたのは特徴的な髪型をした一人の少年だ。 「あんたは……たしか前に半殺しにした……」 そう、スネオという少年。 元・出木杉様の仲間だったグループの一員だ。 「出木杉も頭はいいんだけど、作戦にズルさがないよね」 スネ夫がいやらしい笑みを浮かべる。 そう、今回の戦いはダイゴとスネ夫の共同立案だったのだ。 「出木杉様と頭脳で張り合おうとは無謀もいいところね」 「そのご自慢の出木杉様の作戦はことごとく失敗してるじゃないか」 口の減らないスネ夫の態度に怒りを顕にするツツジ。 「出木杉様の作戦が失敗したのはあの女たちが腑甲斐なかったからよ…… でも私は違うわ」 「違う?」 スネ夫の疑問にツツジは無言で親指で合図する。 スネ夫がその指の示す先を目で追うと、そこにはぽっかりと穴が空いていたのだ。 「……まさかっ!」 「そう、そのまさかよ」 スネ夫はツツジのしたことを瞬時に理解した。 「倒されたレジロックを復活させていたのか……」 「ご明答」 しかもレジロックが掘った先はルネジムの真下だ。 あの位置で大爆発されれば避難所であるジムは湖に沈んでしまう。 「レジロックが瀕死だと思い込んでいた考えの浅さが敗因ね、ふふふ」 勝ち誇るツツジとガタガタと震えるスネ夫。 しかし、スネ夫の動きは突然止まった。 「『敗因ね、ふふふ』だって。ぶはははは!」 「な、何がおかしいの!」 そういうツツジの背後の穴から突然レジロックが弾き飛ばされてくる。 「な、なにッ!」 「フロンティアブレーンが全員上にいると思い込んでいた考えの浅さが 敗因じゃの、ふぉふぉふぉ」 そこにいたのはケッキング、そしてパレスガーディアン・ウコンだった。 「う、裏切り者のウコン…まさかこんな隠し玉がいたとはね」 倒されたレジロックを回収するツツジ。 スパイだったウコンを戦いに出すとは想定外だった。 『こいつらの人の良さには反吐が出るわ』 しかし今回は結果的にそのウコンが作戦を妨害した。 「今回は引き下がるしかないようね……まぁ、ここにウコンがいるなら 上はその分手薄ということ……」 ツツジは穴抜けの紐を使うとその場から姿を消した。 「上が手薄……まだ何かあるっていうのか?」 スネ夫はツツジの最後の言葉がひっかかっていた。 おそらく地上の戦いはこちらの勝利で終わっているだろう。 ルネシティの壊滅という出木杉の目的は阻止できたはずだ。 考えが煮詰まり、スネ夫は頭をかきむしる。 「大丈夫かの?」 心配するウコンを見て、スネ夫はある考えが浮かび上がる。 「そ、そうか…まずいぞ!」 スネ夫は急いで穴抜けの紐を使う。 スネ夫は出木杉の真の目的に気が付いたのだ。 そう、ルネシティの破壊などついでの事、陽動だったのだ。 「出木杉の真の目的はウコンさんの失敗の穴埋め、そう…しずかちゃんの誘拐だ!」 ルネシティ。 再会したジャイアンとのび太はがっしりと握手をかわしていた。 「ジャイアン、助かったよ」 「おう、心の友のピンチには必ず駆け付けるぜ!」 そんな二人の肩をダイゴが叩く。 「よくやったな、二人とも」 二人がダイゴの顔を見上げた瞬間、事件は起こった。 「きゃああああああーーーっ!」 悲鳴の上がったほうを向くと、フロンティアブレーン・ジンダイと、 その肩に担ぎあげられたしずかが目に入った。 「すまんな、彼女はいただいていく」 「しずちゃんっ!」 ジンダイはチルタリスを出すと、その背に乗って空に飛び上がっていく。 「のび太さん、のび太さんっ!」 「しずちゃん!」 次の瞬間、凄まじい速度でチルタリスは空の彼方に消えていった…… すぐに後を追おうとしたのび太はダイゴに止められた。 のび太の最大の主力であるラティアスもかなりのダメージを負っている。 今追い掛けて出木杉にでも遭遇すれば、まず勝てないだろう。 出木杉に勝てる唯一の希望であるラティアスを持つのび太を、 失うわけにはいかないのだ。 焼け落ちた建物から黒煙が上がっている。 多大な犠牲を払いつつ、そしてしずかをさらわれたが、 のび太達はルネを守り切ったのだ。 その夜。 海上で発見されたドラえもんはポケモンセンターで治療を受けているが、 まだ回復の見込みはない。 そしてのび太、ジャイアン、スネ夫の三人は再会の喜びもなく、 しずかを誘拐された傷を隠しながら三人でドラえもんの様子を見ていた。 ヒースとウコンは街の復興作業に手を貸している。 彼らのリーダー的存在だったジンダイの裏切りはショックだろうが、 彼らはそれを顔に出さずに廃材の撤去作業を行なっていた。 そしてダイゴは目覚めのほこらの最深部にいた。 しばらく待っていると、何もない空間から突然扉が現れる。 「きたか」 「遅くなってごめんなさい」 現れたのはドラミだ。 「全ては君のシナリオ通りになっているようだね」 ダイゴはそう言いながらも警戒を緩めようとはしない。 それはドラミの奇妙な力と、この世界の法則を変えた恐怖からだ。 「ドラミ、私は君が恐ろしい……タケシのボーマンダの攻撃を見て確信したよ」 「恐ろしい…確かにそうかもしれないわね」 そう、ダイゴは自らの知る世界の法則が変わっていたのをこの目で見たのだ。 あの時のボーマンダのドラゴンクロー。 特殊攻撃であるはずのドラゴンクローは物理属性に変化していた。 だから、本来攻撃の能力の高いボーマンダのドラゴンクローは ダメージ量がアップしたのだ。 そしてラティアスが放った竜の息吹。 あれはダイゴが前もってのび太救出に向かうマホとナホに預けた技マシンを、 のび太がラティアスに使用したものだ。 しかしあれは竜の息吹ではない。 「竜の波動」……ダイゴも知らない未知の技だったのである。 「世界の法則が変わり、しかも未知の技まで……これも全部君がやったというのか」 ドラミは申し訳なさそうにダイゴに頭を下げる。 「あの出木杉さんに勝つには、出木杉さんも把握できない状況にするしかないの」 そしてこの混乱に乗じて出木杉達を打倒する。 それがこの世界を救う方法だと、ドラミは静かに語った。 「でもなぜだ、なぜノビタやタケシ達がやらなければならないんだ。 私たちで出木杉を倒せば……」 「それはダメ。出木杉さんを倒すのは彼らでなければならないの」 そう、それこそがドラミの目的なのだ。 ダイゴとドラミはいくつかの打ち合せを済ませると、ダイゴは地上に帰っていった。 ドラミはひとり残される。 「これでポケモンのデータはダイヤモンド&パールに上書きされた…」 のび太達が暮らす本来の世界ではまだ発売も去れていないDS版ポケットモンスター。 タイプで物理と特殊が分かれるのではなく、技ごとに属性が設定されている世界。 そして新たなる技を会得していくポケモン達。 ドラミが本来存在しないはずのエレキブルを出したとき、 この世界のポケモンのバトルデータはダイヤ&パールが基準となったのだ。 この混沌化した状況なら、のび太達にも勝利の道が見えてくるはずだ。 「私もフィナーレに向けて準備をしなければ……」 ドラミは再びどこでもドアの向こうに消えていった。 次へ
https://w.atwiki.jp/nobita_in_pokemon/pages/254.html
「さあ、貴様で最後だ。早く死んでもらおう・・・」 目の前の人物が僕に語りかけてきた。僕も負けじと言い返す。 「こんなところで死んでたまるか!君の計画は、ここで僕が阻止してやる!」 「クックック!いつまでそう強がっていられるかな・・・」 目の前の人物がだんだん僕に近寄ってくる。僕は近くに倒れている変わり果てた 友人たちの姿をもう一度見てから、ポケットの中にあるモンスターボールに取り出す。 「ほう、戦うつもりか。なら見せてやろう、私の力を!」 敵もモンスターボールを取り出す。僕の生死を賭けた戦いが今始まろうしている・・・ ―――何故、こんな事になってしまったのだろう。僕たちは、この冒険を 純粋に楽しんでいたのに・・・・・・ ―――話は少し前に遡る 「出木杉さん、今日は何して遊ぶ?」 笑顔で僕、出木杉英才に話しかけてくるこの少女の名前は源静香という。 そしてここは彼女の家だ。この日僕は彼女の家に遊びに来ていたのだ。 「うーん、今日は・・・あ!静香ちゃん、チャイムが鳴ってるよ。」 僕が何をするか考えていたところにチャイムの音が割り込んできた。そ れを聞いた静香は慌てて2階から玄関へと降りていく。 僕も誰が来ているのか気になって2階からこっそり覗いてみると、 そこに来ていたのはのび太だった。 「ねえねえ静香ちゃん!今から物凄い楽しいことができるんだけど、一緒に来ない?」 「あらごめんなさい、私、今出木杉と遊んでいるから・・・」 「えー!出来杉がいるの?そんなー!」 こんな会話を僕は頻繁に聞いている。この眼鏡の少年、野比のび太は勉強も運動も 全くできないダメ人間だが、性格は悪くないので嫌いではない。 だが、向こうはいつも一方的に僕を嫌って寄せ付けない。いったい何故だろう? 「じゃあ、そういう事だから・・・ごめんね、のび太さん。」 静香がのび太を帰そうとすると、彼は意外な事を言った。 「じゃあ出木杉も一緒に遊べればいいんでしょ?」 「え、ええそうだけど・・・」 「なら2人で空き地まで来て。僕は先に行ってるからねー!」 そう言い残すとのび太は去っていった。そして、結局僕は静香ちゃんと2人で 空き地まで行くことになった。それにしても珍しい。 あののび太が不本意ながらも僕を遊びに誘うなんて・・・ 空き地にはのび太以外にも3人の人物がいた。1人は喧嘩が強く、この辺りのガキ大将 となっている剛田武、通称ジャイアン。僕と唯一スポーツで肩を並べられる男だ。 2人目は金持ちでジャイアンの腰巾着、骨川スネ夫。そして3人?目は のび太の家に住んでいる未来からやって来た猫型(見た目はどう見ても狸)ロボットの ドラえもんだ。 「遅いぞ出木杉!」 のび太が僕に文句を言ってくる、何故か静香には何も言わない。 「全員揃ったし、早く始めようぜ!」 「そうだそうだ!もうこれ以上待てないよ!」 ジャイアンとスネ夫がわめいている。はたして、今から何をするのだろう・・・ 「わかったよ。じゃあ始めようか。」 騒がしい彼らをドラえもんがなだめる。そして、 いつ見ても不思議な4次元ポケットから 大きな機械を取り出した。はたしてあのポケットはどうなっているのだろうか・・・ 「ドラえもん、この機械は何だい?」 僕がドラえもんに訪ねた。そこから返ってきた返答は 僕の予想を遥かに超えていた。 「これは“仮想空間体験マシン”といって、実際には存在しない空想の世界に 行くことができる道具なんだ。僕たちはこれを使って 今からポケモンの世界に行くんだよ!」 ポケモンとは“ポケットモンスター”というゲームのことである。 ポケモンという生物を育て、戦わせる人気ゲームだ。勿論僕も持っていて、 いつもこんな世界に行けたらいいなぁ・・・と思っていた。 まさかその夢が実現するなんて! 「説明も終わったし、さっさと始めようぜ!」 「ねえ、早く行こうよー」 さっきの2人に加えてのび太も騒ぎ出した。 「もー、仕方ないなー!じゃあポケモンの世界に・・「ちょっと待って!」 道具を使おうとするドラえもんを僕が止める。 騒いでいた3人が不満そうな目で僕を見た。 「せっかくだから、ルールを決めようよ。大体、ポケモンの世界といっても どの地方に行くか決めてないだろう?」 ルールを決めよう、という僕の提案に周りはあっさり同意してくれた。 先程まで騒いでいた彼らもだ。ジャイアンいわく、 「たしかに、いきなり行こうとしたって仕方ないよな。さすが出木杉、偉い!」 とのことだ。早速僕たちはルールを決めるための話し合いを始めた。 結果をまとめると、 ・最初にチャンピオンになった人が現れた時点で終了 ・秘伝マシンなどの必須アイテムは全員手に入れることが出来る その他のアイテムは数に限りがある 結局決まったことはこの2つだけだった。続いてどの地方に行くかの話し合いとなった、 これはカントー地方がダントツの人気であっさり決まった。 だが、そこにのび太がある提案をした。 「ねえ、1つ思いついたんだけどさぁ、一度ゲームで行ってるカントー地方に行っても 微妙だから、未来のカントー地方に行ってみない?」 僕を含め全員がすぐに賛成した。のび太は時々物凄くよい発想をする。 「じゃあ、時代は最後にカントー地方が出た金銀から10年後にしておくよ・・・ 出発地点はマサラタウンでいいね。」 ドラえもんが場所、年代を設定し、機械を起動した。 「ポケモンの世界に、出発だ!」 ドラえもんが叫ぶと、機械から眩しい光が放たれ、僕は目をしばらく閉じてしまった。 目を明けると、そこはもう空き地ではなくなっていた。 カントー地方のマサラタウン、ポケモンの世界だ! 「うわぁ、綺麗な空。」 最初に口を開いたのは静香だった。それに続き、他の者も感動のセリフを漏らした。 「じゃあまず、足下のバッグを拾ってよ。」 ドラえもんにそう言われて初めて気付いた。いつの間にか足下にバッグが落ちていたのだ。 中にはタウンマップとボイスチェッカー、そして腕時計のような物が入っている。 「一応説明しておくけど、バッグの中はこの4次元ポケットと同じ構造だから いくらでも物が入るよ。 それじゃあ、まずその中にある腕時計をつけて。」 全員が時計を装着した後、この時計は何だとスネ夫が訪ねた。 「これはシンオウ地方に出てきたポケッチだよ。ゲームででてきた全ての機能に加えて、 他人と連絡を取る機能が追加されているんだ。何か伝えたい事があったらこれを使ってね。」 持ち物についての説明が終わったところで、ジャイアンがドラえもんに訪ねる。 「なあ、いつになったら冒険できるんだ?早く行きたくてウズウズしてるぜ!」 「そうかい。よし、じゃあ今からオーキド研究所へ行こう。 そこで最初のパートナーが貰えるはずだ!」 最初のパートナー、つまりポケモンが貰えるということだ。 全員の目が輝いた。勿論、僕もだ。 「じゃあオーキド研究所へ出発!」 研究所へ向かうまでの間、僕はずっとまだ見ぬパートナーへの思いを募らせていた。 「すいませーん、ポケモンを貰いに来たんですけど、オーキド博士はいませんかぁ?」 研究所の玄関からのび太が大声で言うと、中から1人の白衣を着た若い男が出てきた。 すると、彼はいきなりのび太に向かって怒りだした。 「オーキド博士はいませんか?だと!てめぇ、俺を馬鹿にしてるのか!」 訳も分からず怒られたのび太は泣き出してしまった。すると、白衣の男は慌てだした 「ス、スマン。泣かせるようなつもりはなかったんだ・・・と、とりあえず上がってくれよ。」 研究所の中は静かだった。どうやら他の研究員は外出中でいないらしい。 ドラえもんが早速本題に入った。 「あのぉ、オーキド博士はどこに・・・」 白衣の男は一瞬イラついたが、今度は冷静に答えた。 「何を言っているんだい君たちは。祖父、オーキドは二年前に病気で 死んだじゃないないか・・・」 「ええええええ!」 全員に衝撃が走る。オーキド博士が死んだ、まったく予想してなかった展開だ。 しばらくして、最初に僕が口を開いた。 「すいません、僕たち他の地方にいたし、ちょっと常識知らずなもんで・・・」 「まったく、常識知らずにも程があるぜ!そんなんで大丈夫なのか?」 なんとか誤魔化せたようだ。続いて、先程から気になっていたことを訪ねた。 「さっきあなたはオーキド博士のことを“祖父”と言っていましたよね。 ということはあなたは元チャンピオンでトキワジムのジムリーダーだった・・・」 「そう、元チャンピオンでオーキドの孫、グリーンだ。」 やはり、彼は赤緑版のライバルだった。それからしばらくは彼の話を聞いていた。 彼はオーキドが死んだ後にジムリーダーをやめ、祖父に引き継いで研究しているそうだ。 「さてと、俺の話にはもう飽きただろう?さあ、お前らのパートナーになるポケモンを持ってきてやるよ。」 グリーンはそう言うと、6個のモンスターボールを持ってきた。 僕たち全員の目が再び輝きを取り戻した。 「ボールの中に入ってるのは、初心者用だが希少なポケモンだ。 どれを選んでも損はしないぜ。」 グリーンにそう言われたので、僕の期待は更に膨らんだ。早速全員がボールを取ろうとすると、 ドラえもんがそれを止めた。 「待って!ちゃんと順番を決めて取ろうよ。」 ドラえもん言われてハッとした。僕は興奮のあまり、そんな基本的なことも 忘れていたようだ。 「じゃあ、公平にジャンケンでいいな。あ、勿論俺様は一番だぜ!」 ジャイアンが完全に公平ではない提案をするが、誰も逆らえない。 まったく、彼は自分勝手すぎる! ジャンケンの結果、ジャイアン、静香、ドラえもん、僕、スネ夫、のび太の順番となった。 「じゃあまずは俺様だな!じゃあ、これだ!」 ジャイアンが6個ボールのうちの一個をとり、早速ポケモンを出してみる。中から出てきたのは、 喧嘩ポケモンのバルキーだった。初めて見る3Dのポケモンに全員が感動する。 格闘タイプが好きなジャイアンも満足そうだ。 「じゃあ次は私の番ね。」 静香が選んだボールから出てきたのはゼニガメだった。静香は可愛いと言って喜んでいる。 僕にとってはゼニガメより静香のほうが可愛い・・・っと、変なことを考えてしまったようだ。 「よし、僕の番だ!うーん・・・・・・これだ!」 ドラえもんは慎重にボールを見て選んだ、中から出てきたのはフシギダネ。 序盤のストーリー進行にはかなり有利のなるポケモンだ。そして次はいよいよ、僕の番だ! ドラえもんと同じようにじっくりボールを観察する。 グリーンがああ言ったからにはハズレは無いはず、 と自分に言い聞かせながら1つのボールを手に取り、中のポケモンを出した。 出てきたのは・・・ 「ヒトカゲかあ!うらやましいぜ!」 僕が喋る前にジャイアンが口を開いた。それにしてもヒトカゲとは・・・ 序盤は苦戦することになりそうだ。僕は少し先の苦労を思い、溜息をついた。 続いてスネ夫のボールから出てきたのはなんとイーブイだった。 イーブイ系が大好きな僕としては羨ましい限りだ。 そして、最後ののび太も残ったボールを手に取る。 そのポケモンを見た瞬間、僕は思わず吹きだしてしまった。 「そんな、ナマケロだなんて・・・」 一同に笑いが起きる。落ち込むのび太をグリーンが慰めた。 「落ち込むことはないさ。ナマケロはこの地方には出ないから一番レアなんだぜ!大当たりさ。」 「本当に?やったー!よろしくな、ナマケロ。」 のび太はすっかり上機嫌になった。あの単純さは羨ましいくらいだ・・・ グリーンに礼を言って研究所を出た。いよいよ僕たちの冒険が始まろうとしているところで、 ドラえもんがいきなり叫びだした。 「あああああ!大事なこというの忘れてた!」 「何だい?言ってみてよ。」 「優勝、つまり最初にポケモンリーグを制覇した人は、願いが1つかなうんだ!」 願いが叶う・・・ドラえもんから予想外の言葉を聞いて一同が固まった。 「なあ、それ本当なのか?」 ジャイアンが訪ねると、ドラえもんは首を縦に振った。 その瞬間、全員が歓喜の声を上げ、それぞれの願いを語り始めた。 「ますます頑張らないといけないな、最新のオモチャの為にも!」 のび太が幼稚な願いを言うと、早速1番道路へと走っていった。 「あ、待てのび太!最初に行くのは俺様だ!」 ジャイアンが急いでのびたを追いかける。それに続き、全員が一斉に走っていった。。 走りながら僕は考えていた、もし優勝したら、どんな願いを叶えようかと。 だが、僕には何も浮かんでこなかった。特別欲しい物などなかったからだ。 それに、欲しい物は自分で努力して手に入れる・・・それが僕の考え方だった。 「もう、こんなこと考えてる場合じゃない!早くトキワシティに行くことだけを考えよう!」 自分に言い聞かせるように言い、辺りを見回すといつのまにかそこは1番道路だった。 ―――あの時僕は、この先の冒険にさまざまな期待をよせていた。 あの時は全く考えていなかった、 こんな事になるなんて・・・・・・ 現在の状況(出木杉の状況) 1番道路に到着 手持ち ヒトカゲLV5 所持金 3000円 バッジ 0個 出来杉メモ(他のプレイヤーについての情報) 名前 手持ち のび太 ナマケロ(マサラタウン時) ドラえもん フシギダネ(マサラタウン時) 静香 ゼニガメ(マサラタウン時) ジャイアン バルキー(マサラタウン時) スネ夫 イーブイ(マサラタウン時) 1番道路に入ってすぐ、早速野生のコラッタが出てきた。僕はボールを投げ、 ヒトカゲを繰り出す。 相手はコラッタといえども、初バトルなのでかなり緊張した。 「ヒトカゲ、引っ掻くだ!」 僕が命令すると、ヒトカゲは指示通りにコラッタを攻撃する。すぐに敵のコラッタも 体当たりで応戦してきた。だが、たいしたダメージではない。 「ヒトカゲ、もう一度引っ掻くだ!」 この攻撃でコラッタは倒れた。僕は初バトル勝利の余韻にしばらく浸っていた。 それにしても、ヒトカゲが自分の指示通りに動いてくれるのが ここまで快感だとは思わなかった。 こんな気持ち、絶対に現実では味わえないだろう・・・となりで勝利に感激して踊っている ヒトカゲを見ながらそう思った。 その後も何度かポッポやコラッタとのバトルを繰り返し、 ヒトカゲのレベルが2つほど上がったところでトキワシティに辿り着いた。 緑が豊かで綺麗な町だ。僕はまず、ポケモンセンターへ向かった。 「はい、あなたのポケモンは元気になりましたよ。」 ジョーイにポケモンを預けると、10秒程でもう返ってきた。 いったいあの回復マシンはどうなっているんだろう・・・ 続いてはフレンドリィショップに向かった。もちろん仲間を増やすため、 モンスターボールを購入するのだ。モンスターボール8個と傷薬3個に毒消し1個を買うと、 所持金はたったの500円になっていた。もうちょっとくれてもよかったのに・・・ そう呟きながら、新たな仲間をゲットしに向かった。 仲間を増やすために町を出たが、役に立たないポッポやコラッタを捕まえるはない。 とりあえずタケシに有利なマンキーを捕まえるために、僕は22番道路へ行った。 だがそこには、マンキーは一匹も見当たらず、代わりに何故かビッパがいた。 「何故ビッパが・・・あ、そうか!」 答えは簡単だった。この世界はゲームから10年もたっている。 野生のポケモンが変わっていてもおかしくは無い。 そうなればやることは1つ、新しくこの辺に生息したいいポケモンを探すことだ。 だが、新しく生息しだしたポケモンが都合よくいるわけが無い。 ビッパ以外に出てくるのは昔から生息するオニスズメやコラッタだけだった。 ヒトカゲのレベル上げには貢献してくれるが、戦力にはならない。 「ヒトカゲ、もう帰ろうか・・・」 僕が諦めて帰ろうとしたとき、目の前に1匹の白いポケモンがいた。 「これは、ラルトスだ!ホウエンでも貴重なポケモンがこんなところにいるなんて・・・」 ラルトスは進化すればかなりの戦力になる。早速捕まえようとしたが、1つ問題があった。 防御の低いラルトスが、レベルを上げたヒトカゲの引っ掻くをくらったら恐らく一発で倒れてしまうのだ。 「こうなったら、ダメージを与えずに捕まえるしかないか・・・」 仕方なくそのままボールを投げてみるが、簡単には捕まらない。 結局、ラルトス1匹にモンスターボールを5個も使ってしまった。 「ボール5個はもったいなかったけど、収穫は大きいぞ!」 ヒトカゲを回復させにセンターへ戻ると、そこにはドラえもんがいた。 彼は僕に気がつくと近づいて来て機械のようなものを渡してきた。 「これは何だい、ドラえもん?」 「これはポケモン図鑑だよ。ごめん、渡すの忘れてた・・・さあ、 これでやっと旅が再開できる・・・」 どうやらドラえもんはスタート時に図鑑を手渡すのを忘れていたようだ。 僕はドラえもんから図鑑についての一通りの説明を受け、彼と別れた。 ドラえもんの説明によると、先程渡された図鑑にはどうやら手持ちポケモンの レベルや技を確認する機能が搭載されているらしい。 「じゃあこれを使って早速さっき捕まえたラルトスの技を見てみるか・・・ってえええ!」 図鑑によると、ラルトスが覚えている技は泣き声だけのようだ。これでは戦闘で使うことができない。 僕は仕方なく、ケーシィ等を育てるときのように、一度出してからヒトカゲに交代して 倒す方法でレベル上げをすることにした。 「・・・やった!やっとラルトスが念力を覚えたぞ!」 結局、念力を覚える6レベルまで上げるのにかなりの時間を使ってしまった。 「みんなもうトキワの森を抜けたかな?僕も急がないと・・・」 これ以上遅れを取るわけにはいかない。僕は急いでトキワの森へ行った。 トレーナー戦では、キャタピー系はヒトカゲ、ビードル系はラルトスというふうに 2体を敵によって使い分けてレベルを上げっていった。 そうしているうちに、いつのまにか出口付近まで来ていた。 「やった、ようやく抜けられる・・・ん、あれは・・・・・・」 僕の目の前にいたのは昔は出てこなかったポケモン、キノココだ。 100%相手を眠らせるキノコの胞子を覚えればかなりの戦力になる。 しかも、草タイプなので次のジム戦でも役に立つだろう。 「うーん、捕まえようかな・・・」 僕はかなり悩んだが、キノコの胞子を覚えるまでが長いこと、 そして序盤から3匹も育てるのは大変なことなどからキノココを諦めることにした。 「ごめんな。いいトレーナーに出会ってくれよ。」 僕はキノココに別れを告げ、トキワの森を抜けた。 ニビシティに着いた僕はまずポケモンセンターへ向かった。 この町は特に何も無い平凡なところだった。 とりあえず、町で唯一の観光名物である博物館へ向かうことにした。 「うわぁ、凄い・・・」 僕は感激して思わず呟いてしまった。博物館は外から見てもその大きさに圧倒され、 中から見るとポケモンの化石などに圧倒される。中の配置がゲームと違うと思ったら、 ここは10年前は改装中だったことを思い出した。 「やっぱり、この世界もちゃんと変わってきてるんだな・・・」 改めて時代の流れを感じた僕は、次にニビジムへと向かった。いよいよジム戦だ。 岩タイプのポケモンには僕の手持ちでは不利だが、ここをなんとか頑張らなくては・・・ ジムの中へ入ると、まず認定トレーナーを確かめてみた。 ジャイアン、静香、スネ夫、ドラえもんの順番で名前が書かれている。 のび太はどうやらまだのようだ。僕がビリではないことに少し安心していると、 奥のほうから声がした。 「そこにいるのは誰だ、挑戦者か?」 威厳のある声だった。僕がYESと答えると、その人物が近づいてきた。 「俺がこのジムのジムリーダー、タケシだ。」 タケシ、と聞いて一瞬ジャイアンが頭をよぎったが、すぐにこの人物がゲームでも ジムリーダーだった岩使いのタケシであることに気付いた。 それにしても、アニメであれだけ女好きのタケシを見せられている僕にとっては、 この硬派なタケシは受け入れずらかった。 「さあ挑戦者、始めるぞ。」 タケシが試合開始を告げた。いよいよ、僕の最初のジム戦の始まりだ! 「行け、イシツブテ!」 タケシが出してきたのはやはりイシツブテだった。僕はラルトスで応戦する。 「イシツブテ、岩落としだ。」 「そうはさせないよ。ラルトス、影分身だ!」 ラルトスは岩落としをうまく回避した。 「よし、念力で反撃だ。」 ラルトスが念力で攻撃したが、イシツブテはほとんどダメージをくらっていない。 この後も、岩落としを影分身で回避率を上げて避け、念力でじわじわと体力を減らしていった。 運よく岩落としは一発しか当たらず、なんとか5発目の念力でイシツブテを倒した。 「なかなかやるな。行け、イワーク!岩落としだ。」 これまたゲーム通りにイワークを出してきた。この男、外見は変わっても 中身はあまり変わっていないようだ。 そんな事を考えているうちに、ラルトスがやられてしまった。 「おつかれ、ラルトス。頼んだぞヒトカゲ!」 僕はラルトスに労いの言葉をかけ、かわりにヒトカゲを繰り出した。 「煙幕で相手の攻撃を妨害しろ。 とりあえず岩落としを2発程くらったら負けだ。僕は煙幕で相手の攻撃をはずさせる作戦に出た。 リメイク赤緑ならメタルクローで力押しすれば勝てるのだが、メタルクローの代わりに煙幕を覚えた。 どうやら10年経っているだけあって最新作が基準になっているようだ。 ビッパがいただけに間違いない。 「いいぞ、煙幕と火の粉を交互に繰り返せ!」 ここまでの調子はよかった。敵の攻撃を回避しつつ、火の粉で順調にダメージを与えていく。 だがその直後、遂に岩落としをくらってしまった。 岩落としをくらったヒトカゲが苦しんでいる。その隙をタケシは逃さなかった。 「今だ、もう一度岩落とし!」 体が痛くて動けないヒトカゲに、無常にも2発目の岩落としが迫ってきた。 だが僕の必死の願いが通じたのか、岩落としはギリギリで外れた。 「ふぅ、よかった。」 僕が安堵の声を漏らすと、それを聞いたタケシがかすかに笑みを浮かべた・・・ 気付いたときにはもう遅かった、イワークがこっちに迫ってきている! 「岩落としは止めへのフェイクに過ぎなかったのさ。イワーク、体当たりだ!」 負けた・・・すっかり諦めていた僕の瞳に驚くべき光景が写った。 イワークがヒトカゲの目の前で突然動きを止め、倒れて動かなくなったのだ。 慌ててイワークに駆け寄ったタケシがその理由を教えてくれた。 「イワークは火傷している、そのダメージで倒れたようだ。おそらくヒトカゲの火の粉で火傷していたんだろう。 それを見抜けなかった俺の負けだ!」 タケシはそう言うと僕にグレーバッジと岩石封じの技マシンを手渡した。どうやら僕の勝ちのようだ。 「少年、これからも頑張れよ。」 僕は自分を励ますタケシに礼を言い、ジムを出た。 ポケモンセンターに戻り、2匹の回復を済ませた僕は改めて先程の戦いのことを考えていた。 運も手伝っての勝利だったせいか、あまり勝ったという実感はわかないが、 現実では味わえない物凄い達成感を感じていた。 「ありがとう、お前たちのおかげだよ。」 僕は体を張って戦ってくれた2匹に礼を言い、センターを出て3番道路へ行った。 目指すはお月見山、そしてハナダシティだ。 現在の状況 3番道路 手持ち ヒトカゲLV14、ラルトスLV11 所持金 2100円 バッジ 1個 出木杉メモ 名前 手持ち のび太 ナマケロ(マサラタウン時) ドラえもん フシギダネ(マサラタウン時) 静香 ゼニガメ(マサラタウン時) ジャイアン バルキー(マサラタウン時) スネ夫 イーブイ(マサラタウン時) 補足 出木杉がジャイアンをあだ名で呼んでいるのは、 間違いではなく読みやすくするための配慮 次へ
https://w.atwiki.jp/poke_ss/pages/2033.html
10ページ目 ドラえもん「おかしい」 のび太「え?」 ドラえもん「スペアポケットが無い」 ジャイアン「なに!?」 ドラえもん「のび太君が持ってるの?」 のび太「ううん。持ってないよ?」 ドラえもん「まさか、最近僕がSMに目覚めたりスネ夫の口が名器になったりしたのは」 ジャイアン「黒幕がいる?」 のび太「まさか!じゃあ犯人は誰なの?」 ドラえもん「分からない。けど、ばれずにスペアポケットを盗むなんて頭が良い」 ジャイアン「できすぎてるな」 のび太「出木杉!?」 ドラえもん「ビンゴだ」 次へ トップへ
https://w.atwiki.jp/tanosiiorika/pages/1490.html
無双龍ジオン・ガラムタ UC 自然 (5) クリーチャー アース・ドラゴン/エイリアン 4000 ■このクリーチャーが攻撃するとき、相手はS・トリガー付きの呪文を唱えることができない。 f)「僕の最高傑作、あのガラムタ完全再現なり。と思ったのだが…、何か足りないような…。」「いいんじゃないですか?」「いや、勝つためだ。勝つために…よし私の天才的脳を少し…」「やめて下さい!!」AquariasとGeminiの会話 ホワイト Aquariasの発明により作られたクリーチャー。 シンパシーとSトリガーのクリーチャーへの対応を忘れてますが、単色でコストも軽いのがいい所です。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/nobita_in_pokemon/pages/46.html
ここは、ドラえもんやのび太達がポケモントレーナーとして活躍する小説のスレです。 前スレ:ドラえもん・のび太のポケモンストーリー 第*部 http //game11.2ch.net/test/read.cgi/poke/**********/ ▼注意:自分の作品を投下したい方へ▼ このスレは現在、初代氏(◆TpThFTCMoQ)の小説専用です 自分で小説を書いたり、他の人が書いた小説を読みたい人は以下の外伝スレにどうぞ ドラえもん・のび太のポケモン小説【外伝**】 http //game11.2ch.net/test/read.cgi/poke/**********/ ▼注意:外伝スレの次スレが立った場合は誘導お願いします▼ まとめwiki 投下された主な作品はこちらで読めます ttp //www21.atwiki.jp/nobita_in_pokemon/ 現在、初代氏は連載を休載中。(wiki,52ページにて休載)